手造り味噌の定義。


以前、食品表示について問い合わせた時に、参考として教えて頂いた
「手造り味噌」についての説明が興味深かったのでご紹介します。

☆みその表示に関する公正競争規約では、下記の表示の基準を定めています。

1.「手造り」の表示
加温により醸造を促進したものではなく、アルコールなどの添加物を使用しておらず、
全量伝統的な手作業によるこうじ蓋方式により製麹されたこうじを使用したものに限り
表示することができるとしています。

ですと。

加温により醸造を促進とは、味噌の発酵、熟成に必要な耐塩性微生物が活発に働く温度が30~35℃なので、早く熟成させるために加温することを言います。加温すると3ヵ月で出荷できます。
うちは加温装置がないので、半年~1年かけて熟成させます。

アルコールは、味噌を作るために働いた酵母が、容器に包装された後でも死滅しないで呼吸を続けて炭酸ガスを発生させると、容器が膨張します。これを防ぐため酵母の再活動を抑制するための添加物がアルコールです。
うちはアルコールを添加していないので、容器が膨らみます。。。要冷蔵または要冷凍で保存してください。

全量伝統的な手作業によるこうじ蓋方式、、、はい。新しい装置を持っていないので、全量この方式で製造しています。

ということで、井上糀店の味噌は「手造り味噌」だという再確認ができました。
しかし、こんな細かい定義があるなんて、びっくりぽん!!です♪

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ー よくある質問 ー

Q夏に仕込んでも大丈夫? カビが心配です。

A. 夏でも問題ありません。おいしくできます。
夏と冬では熟成のスピードや出来上がりの味が少し変わると言われます。暑い時期は、夏の4か月で冬の6か月分の熟成が進むこともあります。大手の味噌メーカーさんは高めの温度で仕込むところもあります。カビに関しては取り除けば大丈夫。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの当店の解説ページ もご覧ください。

Q白カビや黒カビが出ました。
結構な量でも大丈夫?アルコールスプレーは使ってOK?

A. 白カビも黒カビも、けっこう生えていても、ちゃんと取り除けば大丈夫です。

容器に詰めるときにしっかり空気を抜いて詰めると、内部にカビが生えることはありません。
カビが生えても表面だけなので、上面だけ取り除けば大丈夫です。

カビ防止の方法いろいろ:

1. ラップで表面を密着 → わさび玉をのせる
  (井上糀店では、わさび玉用のわさび粉をお付けしています)
2. 塩をパラパラッとふって → ラップ密着
3. 塩をパラパラッとふって → 落としぶた → 重し
4. 味噌の上にそのまま板粕(酒粕)を敷き詰める

※塩を使うと出来上がったお味噌の塩分量が増えます。
※アルコールスプレーもOKですが、お味噌に直接かからないようラップの上から軽く程度がいいです。
困ったときはLINEでお気軽に質問してくださいね。

Q生糀の賞味期限は?

A. 生糀は、冷蔵で1か月、冷凍で2~3か月に設定しています。ただ、これを多少過ぎても、保存状態がよければ使えることがあります。
生糀はカビが無ければ大丈夫な場合が多いです。時間が経つと表面がしっとりしてきますが、塩糀にするなら多少古くても問題ありません。あくまでも賞味期限です。あとは自己判断で自分の身体と相談してください。
甘糀は新しい糀のほうが香りよく仕上がります。(甘糀の場合は早めに作って冷凍しておくと長持ちします。)