より良い品質のものを。糀を、深く知るために。

高知大学の FBC フードビジネスクリエイター養成講座に通って今年で3年目です。
知人に勧められて、発酵学の講座があるのを知って、食品についての基礎も学ぼうと思って。

そして、最後の3年目は課題研究があるのです。
私の生まれるずっと前から作り続けている糀、春夏秋冬、季節の移り変わりで少しずつ
手加減、匙加減を変えていく「勘」のようなものをきちんと数値化し、
より良い品質のものを、いつ誰が作っても同じものを提供できるように、
うちの製法、うちの糀室での製麴の最適条件を探ります。

先週は初めてのデータ取り。先生が指導に来てくださいました。


木桶で米を蒸す時の中心温度と最上位の温度を計測。


FBCの皆さんなら、この写真できっと楽しんでいただけるかと♪


糀室の船の中で一晩寝かせる時の中心温度を周辺温度も計測します。


温度計です。


一晩寝かせた米を室板に移す作業。


室板の中も温度の推移を計測します。


仕上がりまでのデータを取りました。
今週は分析をします。
きっと1年を通してデータを取り続けるはず。頑張れ私!?

米糀、もろみ糀、各種お味噌のご用命は、高知 四万十 井上糀店へ♪

“通販・ご購入はコチラから”

ー よくある質問 ー

 
Q夏に仕込んでも大丈夫? カビが心配です。

A. 夏でも問題ありません。おいしくできます。
夏と冬では熟成のスピードや出来上がりの味が少し変わると言われます。暑い時期は、夏の4か月で冬の6か月分の熟成が進むこともあります。大手の味噌メーカーさんは高めの温度で仕込むところもあります。カビに関しては取り除けば大丈夫。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの当店の解説ページ もご覧ください。

Q白カビや黒カビが出ました。結構な量でも大丈夫?アルコールスプレーは使ってOK?

A. 白カビも黒カビも、けっこう生えていても、ちゃんと取り除けば大丈夫です。

容器に詰めるときにしっかり空気を抜いて詰めると、内部にカビが生えることはありません。
カビが生えても表面だけなので、上面だけ取り除けば大丈夫です。

カビ防止の方法いろいろ:

1. ラップで表面を密着 → わさび玉をのせる
  (井上糀店では、わさび玉用のわさび粉をお付けしています)
2. 塩をパラパラッとふって → ラップ密着
3. 塩をパラパラッとふって → 落としぶた → 重し
4. 味噌の上にそのまま板粕(酒粕)を敷き詰める

※塩を使うと出来上がったお味噌の塩分量が増えます。
※アルコールスプレーもOKですが、お味噌に直接かからないようラップの上から軽く程度がいいです。
困ったときはLINEでお気軽に質問してくださいね。

Q生糀の賞味期限は?

A. 生糀は、冷蔵で1か月、冷凍で2~3か月に設定しています。ただ、これを多少過ぎても、保存状態がよければ使えることがあります。
生糀はカビが無ければ大丈夫な場合が多いです。時間が経つと表面がしっとりしてきますが、塩糀にするなら多少古くても問題ありません。あくまでも賞味期限です。あとは自己判断で自分の身体と相談してください。
甘糀は新しい糀のほうが香りよく仕上がります。(甘糀の場合は早めに作って冷凍しておくと長持ちします。)